気仙沼線BRTの専用道で「自動運転バス」試乗会 参加費無料、車椅子で参加もOK



JR東日本が製作したBRT専用の大型自動運転バス。【画像:JR東日本など】

JR東日本などは9月に自動運転バスの試乗会を行う。気仙沼線BRT(宮城県)のバス専用道を使い、バスの自動運転を体験してもらうもの。きょう7月19日から参加者の募集を始める。

気仙沼線BRTの専用道区間のうち、柳津~陸前横山間の4.8kmで試乗会を行う。車両はJR東日本が製作したBRT専用大型自動運転バスを使用。参加者には60km/hでの走行やトンネル内の走行、障害物検知による自動停止、対向バスとの交互通行、車内モニタリングなどを体験してもらう。柳津駅と陸前横山駅では、正着制御(ホームに近づいて並行して停止する自動制御)を実施する。

開催日は9月14日~9月19日。1日につき試乗会を5回行う。各回の開催時間は、第1回:10時~11時、第2回:11時~12時、第3回:13時30分~14時30分、第4回:14時30分~15時30分、第5回:15時30分~16時30分。いずれも事前説明の時間が含まれる。試乗後に現地でアンケートに回答する必要がある。参加費は無料だ。

事前申込制で、応募期間は7月19日~8月6日(8月6日消印有効)。郵便はがきに希望日時(9月14~9月19日の第1回~第5回、最大で第3希望まで)と参加者の郵便番号・住所・氏名(漢字・フリガナ)・年齢・電話番号などを記入し、〒163-8696 新宿郵便局留「BRT 自動運転試乗会」事務局宛に申し込む。各回の定員は12人程度で、応募者多数の場合は抽選。詳細はJR東日本などの発表資料で案内している。

JR東日本は「車イスでお越しになられる際は、必ずその旨をご記載ください。階段などがございますのでお手伝いをさせていただきます」としており、車椅子での参加も可能だ。

気仙沼線BRTは前谷地~柳津~気仙沼間を結ぶバス高速輸送システム(BRT)。前谷地~柳津間は鉄道の気仙沼線に並行する一般道を走り、柳津~気仙沼間は2011年3月の東日本大震災で被災した気仙沼線の線路敷地を転用した専用道(一部は一般道)を走る。

JR東日本などは2018年度から、気仙沼線BRTや大船渡線BRT(宮城県・岩手県)の専用道を使った自動運転バスの実証実験を行ってきた。今年2021年4月26日からは、気仙沼線BRTの柳津~陸前横山~陸前戸倉間を一般道経由に変更して同区間の専用道を閉鎖し、自動運転の実証実験を実施中。実験期間は9月30日までの予定で、9月の試乗会もこの期間中に行われる。

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