JR四国も通学定期券の確認手続き「簡略化」継続購入時は在学確認せず



JR四国は1月19日、通学定期乗車券(通学定期券)の発売方法を一部見直すと発表した。4月1日から証明書などの確認手続きを簡略化する。

JR四国の普通列車。【画像:keromasa/写真AC】

通学定期券は新規の購入時に通学証明書を提出する必要があり、進級時の年度初めに継続購入する場合も学生証などによる在学確認が必要になる。

今年2024年4月1日以降も新規購入時には従来通り通学証明書を提出する必要があるが、その後は進級時の継続購入の際、学生証などによる在学確認手続きを行うことなく指定席券売機「みどりの券売機プラス」やチケットアプリ「しこくスマートえきちゃん」で買えるようになる。

簡略化の対象となる通学定期券は磁気定期券と「しこくスマートえきちゃん定期券」。ほかの鉄道会社線との連絡定期券も含まれる。ただし2023年度中(2024年3月31日まで)に発売する通学定期券は簡略化に対応しない。2024年度以降、一度は係員が通学証明書などを確認することになるため、JR四国は注意を呼びかけている。

通学定期券の従来の購入方法(上)と簡略化後の購入方法(下)。【画像:JR四国】

通学定期券の確認手続きの簡略化はJR東日本も4月1日から実施する予定。関東の私鉄・バスが加盟しているPASMOも交通系ICアプリ「モバイルPASMO」で4月1日から同様の簡略化を図る計画で、全国のほかの鉄道事業者にも簡略化が波及するとみられる。

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