大阪モノレール線「南伸」軌道桁の製作・架設を発注へ 中間4駅、8年後の開業目指す



大阪モノレール線を走る列車。【撮影:草町義和】

大阪モノレールは6月10日、大阪モノレール線の南伸区間(2029年開業予定)について、本年度2021年度の発注予定を発表した。今月6月中にも軌道桁の製作・架設工事を発注する。

今回発注するのは門真市桑才新町地内外のPC軌道桁の製作・架設工事。入札方式は総合評価方式技術提案型で、PC軌道桁製作場整備一式とPC軌道桁製作・架設一式、PC軌道桁付帯物工事一式になる。期間は77カ月。

大阪モノレール線は大阪空港~門真市間の21.2kmを結ぶ路線。門真市駅から南下して東大阪市内の瓜生堂駅(仮称)に至る8.9kmの延伸が計画されている。軌道法に基づく手続きは2019年に大阪モノレールが軌道事業の特許を取得。翌2020年に工事施行認可を受けた。現在は瓜生堂駅近くの車両基地を中心に工事が進められている。

中間駅は門真南・鴻池新田・荒本の3駅(いずれも仮称)で計画されていたが、沿線の門真市と守口市、大阪府、大阪モノレールは今年2021年3月31日、門真市~門真南間にも追加の新駅を設置することで基本合意書を締結。中間駅の数は四つになる。新駅は松生町のパナソニック工場跡地の前に設けられ、工場跡地には商業施設が整備される見込みだ。

大阪モノレール線の門真市(奥)~門真南(手前)間の予定位置。右側が工場跡地で、この近くに追加の新駅が設けられるとみられる。【撮影:草町義和】

大阪モノレール線の南伸区間(赤)。中間に4駅(駅名は仮称)が設けられる。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット編集部】

終点の瓜生堂駅は近鉄奈良線の上に新設され、近鉄奈良線側にも新駅を整備して連絡を図る。瓜生堂車両基地は瓜生堂駅の北側、近畿自動車道の脇に設けられる。開業は8年後の2029年の予定だ。

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