しなの鉄道「有料快速」7月4日から運転開始 座席指定、軽食付きも 新型SR1系で運転



長野県の第三セクター・しなの鉄道は5月25日、新型車両のSR1系電車を使った有料指定制の快速列車を7月4日から運転すると発表した。平日の朝と夜に通勤客向けの有料快速を運転するほか、土曜・休日も観光客向けの有料快速として運転する。

しなの鉄道SR1系の「ライナー車両」。7月4日から有料快速での運転を開始する。【画像:しなの鉄道】

平日は朝7時台に小諸発→長野行きの「しなのサンライズ号」1本(6両編成)を運転。夜は長野発→上田行きの「しなのサンセット号」(4両編成)を18時台から20時台にかけて3本運転する。土曜・休日は「軽井沢リゾート号」(2両編成)の4本で、軽井沢~妙高高原間の1往復と軽井沢~長野間の1往復で運転される。

乗車に際しては乗車券のほか指定席券が必要。料金は平日が300円または400円で、土曜・休日は一律500円だ。土曜・休日は軽食付きプラン(2000円)も販売される。発売日は運転日1カ月前の1日から当日までで、7月分は6月1日から発売。しなの鉄道のウェブサイトや小諸・上田などのおもな駅、車内で販売される。

有料快速に使われるSR1系は、しなの鉄道115系電車の老朽化に伴い、その更新用として導入が計画された新型車両。全部で52両(2両編成26本)の製造が予定されている。このうち46両(2両編成23本)はボックスシートとロングシートを組み合わせたセミクロスシートの「一般車両」だが、有料快速では残り6両(2両編成3本)の「ライナー車両」で運転され、ライナー車両が先行して完成。現在は試運転が行われている。

SR1系の車内。電源コンセントも設けられている。【画像:しなの鉄道】

「ライナー車両」の座席は、ロングシートとクロスシートの両方に転換できるデュアルシートを採用。有料快速で運転するときはクロスシートになる。座席には電源コンセントやドリンクホルダーを設置。無料の公衆無線LANやバリアフリートイレもある。