JR貨物ディーゼル機関車の形式「800台」に割り当てられている動力方式は?



JR貨物が開発した交流電動機による電気式ディーゼル機関車。形式の法則に基づき「DD200形」と命名された。【撮影:草町義和】

JR貨物が開発したDD200形ディーゼル機関車。2017年に試作機が開発され、2019年以降に量産機が登場。今年2021年には京葉臨海鉄道向けと水島臨海鉄道向けのDD200形も完成し、徐々に数を増やしている。

「DD200」という形式名は、JR貨物が定めた法則に基づいて設定されている。最初の「D」はディーゼル機関車を表し、次のDは車軸が四つあることを表している(1軸=A、2軸=B、3軸=Cというようにアルファベット順)。

数字の部分は動力伝達方式と動力伝達装置の種類を表している。ウィキペディアによれば、100~390は電気式で、動力伝達装置は100~190が直流電動機、200~290が交流電動機、300~390が「その他」となっている。400台は設定がなく、500~790は液体式。800台以降も設定がない。

ウィキペディアのこの記述には出典がなく、正確かどうかは確認できない。ただDD200形は交流電動機による電気式ディーゼル機関車で、「200」という数字がウィキペディアの記述と合致するのは確かだ。

4年近く前の2017年7月にDD200形の試作機(DD200-901)の報道公開があった際、JR貨物から形式の法則に関する資料を提供された。ウィキペディアの記述とは若干異なっており、100~199が電気式(直流電動機)、200~299が電気式(交流電動機)、300~399が電気式(その他)だ。500~799は液体式(液体変速機)となっている。

そしてウィキペディアの記述では設定がないはずの800~899に、「機械式(歯車装置)」が割り当てられていた。機械式は端的にいえば、自動車のマニュアルトランスミッションに相当する方式。黎明(れいめい)期のディーゼル機関車・気動車で採用されたが、液体式の普及で廃れた。

JR貨物がDD200-901の報道公開時に配布した「機関車の名称について」。【資料:JR貨物】

いまさら機械式を採用する新型ディーゼル機関車が登場するとも思えないが、電子制御の機械式変速機が開発されたこともあるし、将来的に機械式ディーゼル機関車が登場する可能性もゼロとはいえないだろう。

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