東京都と西武鉄道は3月5日、西武線の東村山駅付近で行われている高架化工事で得られた「効果」の概要を発表した。

この高架化は東京都を事業主体とする連続立体交差事業(連立事業)の一環。東村山駅付近の新宿線・国分寺線・西武園線の合計約4.5kmを事業区間として線路を高架化し、踏切5カ所を解消する。昨年2025年6月に新宿線の下り線2.3kmが高架化された。


東京都と西武鉄道によると、高架切替区間にある4カ所の踏切(久米川第2・3号踏切と東村山第1・2号踏切)は1日の遮断時間が8時間18分だったが、新宿線下り線の高架化後(2025年9月)は5時間43分で遮断時間が約3割減少した。
渋滞の長さも府中街道の南行は700mだったが、新宿線下り線の高架化後は約6割短縮の250mになった。北行も高架化前が530mだったのに対し高架化後は200mで約6割減少した。府中街道の久米川町4丁目交差点~八坂交差点の所要時間は新宿線下り線の高架化前で12~14分だったのに対し、高架化後は9~10分で3割ほど短縮された。

連立事業では複数ある線路を1線ずつ順次高架化や地下化を行うことが多い。このため高架化全体の工事が未完了でも工事途中で線路と道路の交差距離が短くなり、遮断時間の短縮などの効果が現れることがある。
関係各者は引き続き新宿線上り線と国分寺線、西武園線の高架化工事を進めている。事業期間は2028年度までの予定。側道(付属街路)を含める場合は2030年度までの予定だ。
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