JR東海のICカードエリア「飛び地」誕生へ 3路線29駅に拡大



JR東海は12月21日、交通系ICカード「TOICA」の利用エリアを拡大すると発表した。2025年秋までに3路線の29駅にTOICA対応改札機を設置する。

新たにTOICAのエリアになる身延線の東花輪駅。【画像:エンリケ/写真AC】

まず2025年春、東海道本線の美濃赤坂支線・大垣~美濃赤坂と飯田線・豊川~本長篠に導入。新たに15駅でICカードを利用できるようになる。同年秋には身延線のうち山梨県内の鰍沢口~甲府の14駅に導入する。

新たにTOICAのエリアになる区間(オレンジ)。【画像:JR東海】

身延線は静岡県内の富士~西富士宮に導入済みだが、静岡・山梨県境を含む西富士宮~鰍沢口では利用できない。鰍沢口~甲府は従来のTOICAエリアから離れた「飛び地」になる。エリア外への乗り越しは定期区間内の利用を除き乗り越せない。エリア内とエリア内にまたがり、定期区間外を乗車する場合、あらかじめ全区間乗車の切符を買う必要がある。

JR東海は「今後も更なるTOICA利用エリアの拡大に取り組んでいきます。詳細については、決まり次第、お知らせします」としている。

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