近鉄「留置車両を開放」「コンビニも営業」年末年始の終夜運転で利用者をサポート



近鉄は12月27日、年末年始の2022年12月31日~2023年1月1日にかけて実施する終夜運転にあわせ、深夜時間帯に主要ターミナル駅に留置する車両を待合・休憩スペースとして開放すると発表した。駅構内のコンビニエンスストアも一部の駅で終夜営業し、終夜運転の列車を利用する客をサポートする。

留置車両の開放が行われる近鉄名古屋駅。【撮影:草町義和】

●留置車両を開放する駅と開放時間

・大阪難波駅:0時30分頃~4時30分頃
・大阪上本町駅:0時50分頃~5時10分頃
・近鉄奈良駅:1時10分頃~6時10分頃
・近鉄名古屋駅:0時10分頃~5時頃

●終夜営業する駅構内コンビニ店

・ファミリーマート近鉄難波駅東改札外店
・ファミリーマート近鉄大阪上本町駅店
・ファミリーマート鶴橋駅東3階店
・ファミリーマート近鉄西大寺駅改札内店
・ファミリーマート近鉄宇治山田駅改札外店

このほか、大阪上本町駅に直結するシェラトン都ホテル大阪の喫茶店「カフェベル」が12月31日19時から1月1日8時まで営業。コーヒーなどの飲み物やサンドウィッチなどの軽食を販売する。

近鉄奈良線の列車。【撮影:草町義和】

年末年始の終夜運転は以前から利用者が減少傾向だったところにコロナ禍が加わり、2022~2023年も中止する事業者が多い。そのなかで近鉄は前期2021~2022年に引き続き実施。今回は留置車両の開放などで初詣客などの利便性の向上を図るなどとし、終夜運転の実施を大々的にアピールしている。

関西大手私鉄ではこのほか、京阪電鉄が3年ぶりに終夜運転を実施。ヘッドマークの掲出やスタンプラリーなど終夜運転の復活を記念した企画を行っている。

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