南海電鉄は6月16日、ほかの鉄道会社とのあいだで発売している連絡定期券について、磁気式の連絡定期券の発売を一部終了すると発表した。IC定期券への移行の促進を図る。
発売を終了する磁気連絡定期券は、JR西日本・近鉄・京阪電鉄・阪急電鉄・阪神電鉄・大阪メトロとの連絡定期券。9月14日をもって発売を終了する。南海電鉄は今後、ICカードのPiTaPa定期券かICOCA定期券を使うよう案内している。
ただし、JR西日本との連絡定期券のうち羽衣・三国ヶ丘連絡で南海~JR西日本~南海の区間を利用する磁気連絡定期券は発売を継続する。また、南海各駅相互間の定期券や、泉北高速鉄道・阪堺電軌・水間鉄道との連絡定期券、南海電鉄と同社グループのバスとの連絡定期券も磁気定期券を引き続き発売する。
南海グループの泉北高速鉄道も、大阪メトロとの連絡定期券と泉北高速鉄道~大阪メトロ~南海バスの3社連絡定期券について、磁気連絡定期券の発売を9月14日限りで終了する。このうち3社連絡定期券は9月15日以降もIC定期券での発売ができない。泉北高速鉄道~大阪メトロのIC連絡定期券と南海バスの磁気定期券など、二つの定期券を組み合わせる必要がある。
南海電鉄は「IC定期券の需要が増えるにつれ、磁気定期券の発売枚数が減少している現状や、新型コロナウイルス感染拡大後においてICカードの特徴であるキャッシュレスや非接触サービスへのニーズの高まり」を受け、磁気連絡定期券の発売を終了するとしている。
《関連記事》
・京阪電鉄「磁気定期券」発売終了へ IC定期券に一本化、一部例外も
・JR西日本のスマホICカード「モバイルイコカ」2023年春開始 マースアプリ連携も検討
・宇都宮ICカードの名称は「トトラ」 鉄道・LRT・バスを「つなぐ」ロゴデザイン
・なにわ筋線「西本町駅」2022年から土留工事に着手へ JR・南海の分岐駅
・南海電鉄、空港線や22時以降の運転本数「見直し」 5月22日ダイヤ改正、終電繰り上げも