大阪(北梅田)~JR難波・新今宮(南海)間の地下新線「なにわ筋線」(2031年春開業予定)を建設する第三セクターの関西高速鉄道は6月8日までに、大阪府道41号(なにわ筋)の地下に設ける西本町駅(仮称、大阪市西区)の土木工事の工程などを明らかにした。
西本町駅(仮称、大阪市西区)は、なにわ筋と大阪市道築港深江線(中央大通)の交差点の南側地下に設置。工事延長は約350mで、最大3層の地下躯体(くたい)で構成される。北(大阪方)から「立坑」「駅部」「分岐部」「立坑」が設けられる。なにわ筋線はこの駅の南側(難波方)で、JR線のJR難波駅と南海線の新今宮駅に接続するルートに分かれる。
北側は幅が約23m、深さが約26m(土留長さは35m)。中間のホーム部は島式ホーム1面2線を設け、幅約20m、深さ約24m(土留長さ約35m)になる。南側はJR線の複線円形トンネル1本と南海線の単線円形トンネル2本に接続するため、幅が約30mに拡大。深さは約30m(土留長さ約36m)になる。
土木工事は2028年3月まで行う予定。その後、2031年春の開業を目指して軌道・建築工事を行う。
土木工事は今年2021年4月から既存の埋設管路の位置を調査する試掘調査が始まっている。続いて地上の道路の分離帯撤去や信号機の移設などの準備工事を実施。道路上に工事エリアを確保する。2022年からは土留工事に着手し、2024年から掘削工事、2025年から躯体構築の工事に入る計画だ。
本年度2021年度は、7月から9月にかけ家屋調査を実施。このあいだに埋蔵文化財の調査も行う。試掘は9月末頃まで行い、9月からは分離帯と街路樹の撤去を開始。道路規制も行われる。10月からはガス管移設・通信ケーブルの切替、仮電柱の設置などを行う予定だ。
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