関西高速鉄道「なにわ筋線」2021年度の発注見通しを公表



関西高速鉄道は6月8日、なにわ筋線の本年度2021年度の発注見通しを公表した。

第1四半期は「なにわ筋線工事監督支援業務(共同区間その1)」(大阪市北区中之島四丁目地内ほか)が一般競争入札で公告される見通し。期間は約2年の予定を予定している。

第2四半期は「阪神高速道路環P-341橋脚改築設計業務及び工事」(大阪市浪速区敷津東三丁目地内)と「なにわ筋線工事監督支援業務(南海区間その1)」(大阪市中央区難波四丁目地内ほか)が公告される見通し。「阪神高速道路~」は公募型プロポーザルで、設計期間が半年、工事が約3年の予定。「なにわ筋線工事監督支援~」は一般競争になり、期間は約2年を予定している。

第4四半期は「なにわ筋線敷津東1交差点T~戎本町1高架橋土木工事」(大阪市浪速区敷津東二丁目地内ほか)を一般競争で公告する見通し。期間は約9年で、開削トンネル・U型擁壁・土留擁壁・高架橋のそれぞれ一式を発注する。

なにわ筋線の平面図と縦断図、断面図。なにわ筋の地下をおもに通って大阪(北梅田)~JR難波・南海新今宮間を結ぶルートが描かれている。【画像:関西高速鉄道】

なにわ筋線は、なにわ筋の地下をおもに通って大阪駅(北梅田地下ホーム)とJR難波駅、新今宮駅を結ぶ新線の計画。北梅田では地下化工事が進む東海道本線貨物支線(梅田貨物線)と接続。JR難波駅でJR線、新今宮駅で南海線と接続してJR西日本と南海電鉄の列車が走る。運営上は第三セクターの関西高速鉄道が建設して施設を保有し、JR西日本と南海電鉄が関西高速鉄道から施設を借りて列車を運行。開業は2031年春の予定だ。

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