小田急電鉄は2月4日、江ノ島線の終点・片瀬江ノ島駅(神奈川県藤沢市)で進めてきた改良工事のうち、駅舎外観の工事がおおむね完了したと発表した。2月28日から本設の改札口など一部施設の使用を開始する。
新たにお目見えする駅舎の外観は、神社仏閣の技法である竜宮造りを採用。建物の上部は窓ガラスに天女を描き、5カ所に竜のデザインをあしらった。屋根上5カ所にはイルカの像を設置している。
改札口をくぐったコンコース内には、天井に設けられた約15mの竜の彫刻が出迎え、大屋根の梁(はり)に使用した神奈川県産のスギやヒノキで「木の温もりがあふれる空間」にしたという。
トイレはリニューアル済みで、昨年2019年12月から使用開始。今後は駅務室や外構工事を実施。完成は今年2020年5月の予定だ。
片瀬江ノ島駅は昭和初期の1929年4月1日に開業し、竜宮城を模した駅舎が設けられた。駅前道路の拡張計画により駅舎の一部が支障することから建て替えることになったが、竜宮造りの技法で建設する計画が立てられ、2018年に着工した。