南武線の向河原駅前踏切「賢い踏切」運用開始 「高架化までの改善」目指す



南武線の向河原駅前踏切(川崎市)で11月30日から、遮断時間の短縮に効果がある「賢い踏切」の運用が始まった。

南武線の向河原駅。【画像:フォトステーション/写真AC】

「賢い踏切」は速度の異なる列車の種別ごとに遮断時間を調整するもの。駅に停車する列車に対して警報開始点を新たに設けることで通過列車と停車列車を判別し、停車列車に対する踏切警報時間を短縮できる。

南武線は川崎市内の矢向~武蔵小杉で線路を高架化する連続立体交差事業が計画されているが、完成までには相当な時間がかかることから、暫定策として「賢い踏切」の導入が計画された。鹿島田駅前と平間駅前の両踏切は導入済み。JR東日本の横浜支社は5月、向河原駅前踏切にも12月頃の導入を目指すと発表していた。

写真の平間駅前踏切は「賢い踏切」導入でピーク時の遮断時間が8分短縮された。【撮影:草町義和】

川崎市の調査によると、平間駅前踏切は導入前の2020年10月7日でピーク時の遮断時間が52分だったが、導入後の2021年10月12日は8分短い44分になったという。

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