大阪メトロ御堂筋線で「5G基地局シェアリング」実験 映像リアルタイム伝送など検証



大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)と住友商事の2社は3月2日、大阪メトロ御堂筋線・なんば~心斎橋間で「5G基地局シェアリング」の実証実験を行うと発表した。

御堂筋線トンネル内のアンテナ設置位置のイメージ。【画像:大阪メトロ・住友商事】

実証実験は10月から行われる予定。なんば~心斎橋間のトンネル壁面や駅構内などに5G共用アンテナを設置。複数の携帯電話事業者向けに基地局シェアリングを行う。この実証実験を日本の鉄道トンネルで実施するのは初めてという。

高低差などによって電波が遮断されやすい鉄道トンネルで基地局間の接続性を検証するほか、車内や駅構内の映像を5Gでリアルタイムに伝送し、防犯や混雑状況の把握に活用できるかどうか調べる。2021年度中の実用化を目指す。

トンネル内のアンテナと車内カメラの連動のイメージ。【画像:大阪メトロ・住友商事】