南海電鉄は4月20日、南海線系統を中心としたダイヤ改正を5月22日に実施すると発表した。大阪府高石市内で行われている南海本線・高師浜線の連続立体交差事業(連立事業)の進ちょくに伴うものだが、南海電鉄は「コロナ禍におけるお客さまのご利用状況」を受け、空港線と深夜時間帯における輸送力の見直しを行うとしている。
関西空港アクセス特急「ラピート」の所定運転本数は、平日・土休日とも18本減便して1日48本に。昼間(難波発8~16時台と関西空港発9~17時台)の運転本数を2本から1本に減らす。また、ダイヤ改正後も利用状況や新型コロナウイルス感染拡大防止などを考慮し、当面のあいだは難波発10~16時台と関西空港発11~17時台の「ラピート」を運休する予定。運転再開は新型コロナウイルスの感染拡大の状況を見ながら改めて案内する。
空港急行は平日ダイヤで4本減便し、土休日ダイヤも2本減便する。また、8両編成で運転している一部の列車を6両編成に短縮する。
深夜帯は22時以降の列車を減便。平日は空港急行・区間急行・普通の上下計6本を減便し、土休日は空港急行・普通の上下計3本を減便する。このうち下り空港急行1本は平日・土休日とも区間急行に置き換えられる。また、難波0時25分発の住之江行き終電の運転を取りやめ、南海線の終電を繰り上げる。
一方、難波~和歌山市間は利便性の向上を図るため、一部の普通列車の運転区間を拡大。下りは難波発7時42分(改正後は7時46分)の羽倉崎行きと20時47分のみさき公園行きが和歌山市行きに変更される。上りも和歌山市発22時11分(改正後は22時14分)と23時13分(改正後は23時24分)の泉佐野行きが難波行きに変わる。
高野線では終電の繰り上げを実施。難波発0時25分の堺東行き各停の運転を取りやめ、難波→堺東間の終電は難波駅基準で15分繰り上がる。
このほか、高師浜線は連立事業による高架化工事を行うため、ダイヤ改正から運転を休止。約3年間、バスによる代行輸送を実施する。