JR東日本の千葉支社は2月9日、久留里線の一部、久留里~上総亀山の9.6kmについて、本年度2025年度内に鉄道事業の廃止を届け出ると発表した。同区間は来年2027年2月以降に廃止される見通しになった。

久留里線は急速なモータリゼーションの進展などで利用者の減少が続いている。とくに久留里~上総亀山の輸送密度はJR東日本発足時の1987年度が823人だったのに対し、2021年度は55人で9割以上減少した。
千葉支社によると2023年3月、沿線の君津市や千葉県に対し、この区間の公共交通のあり方を協議する検討会議の設置を申し入れ。2024年11月に同支社は検討会議で示された結果を踏まえ、鉄道からバスなどを中心とした新たな交通体系へのモード転換が最適である旨を表明した。
昨年2025年12月に君津市の地域公共交通会議で代替バスの運行計画が報告され、千葉支社は代替バスの運営費を18年間負担することを表明。こうした経緯から久留里~上総亀山の鉄道事業廃止を本年度2025年度内に届け出ることにしたという。同支社は今後、代替バスの費用負担などの詳細を君津市と協議する考えだ。

鉄道事業法では旅客運送の鉄道事業を廃止する場合、鉄道事業者は廃止する日の1年前までに廃止を届け出なければならないと定めている。2025年度の残りの期間(2026年2~3月)中に廃止を届け出た場合、廃止予定日は早くても1年後の2027年2月になる。ただし、代替交通の準備が整っているなど廃止を前倒ししても「公衆の利便を阻害するおそれがない」と国土交通大臣が認めた場合、廃止予定日を前倒しすることができる。
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