大阪メトロ中央線の延伸区間「前倒し開業」へ 万博会場の準備に対応



大阪・関西万博の会場アクセス路線になる大阪メトロ中央線の延伸区間(北港テクノポート線の南ルート)について、大阪メトロは来年2025年1月末の開業を目指す方針を正式に決めた。従来の予定より2カ月ほど前倒しする。

大阪メトロ中央線の新型車両400系電車(撮影地は乗り入れ先の近鉄けいはんな線)。【ポニー/写真AC】

大阪メトロが今年2024年5月14日に公表した本年度2024年度の事業計画に盛り込んだ。延伸区間はコスモスクエア~夢洲の3.2km。大阪港トランスポートシステム(OTS)が施設を保有するが、大阪メトロが施設を借り入れて中央線の延伸区間として列車を運行する。万博は2025年4月13日から開催される予定で、延伸区間はそれより少し早い同年3月末の開業を予定していた。

しかし、開催前の準備作業で多数のスタッフが会場に入り、会場周辺の道路渋滞が見込まれることから、万博協会が前倒しの開業を大阪市に要望。大阪メトロは完成後の検査のスケジュールを調整し、このほど前倒しのめどが立った。

北港テクノポート線のルート。南ルート(赤)が大阪メトロ中央線の延伸区間として開業し、万博会場のアクセス路線になる。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット】

コスモスクエア~夢洲の運賃は基本運賃が230円で、これに鉄道駅バリアフリー料金10円と加算運賃90円が加算されて実際の運賃は330円になる。梅田~夢洲では430円。加算運賃は申請中で、近いうちに認可される見通しだ。

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