鉄道150年記念「JR東日本パス」9月から前売開始 代行バスの扱いは?



JR東日本は8月29日、「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」の発売開始日などの詳細を発表した。9月14日から前売りを開始。日本で本格的な鉄道が開業してから150年を迎える10月14日から27日までの期間中3日間、JR東日本の鉄道路線などを自由に乗り降りできる。

八戸線の普通列車。【撮影:草町義和】

JR東日本の予約サイト「えきねっと」の限定発売。予約後にフリーエリア内の駅の指定席券売機などで切符を受け取る必要がある。発売期間は9月14日5時から10月22日23時50分まで。利用開始日の1カ月前から利用日3日前まで購入できる。利用できる期間は10月14~27日で有効期間は3日間。

自由に乗り降りできるフリーエリアは、JR東日本と青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道、三陸鉄道、北越急行、伊豆急行、富士急行の鉄道全線。えちごトキめき鉄道も直江津~新井間のみ利用できる。JR東日本が運行するバス高速輸送システム(BRT)も利用可能だ。

「鉄道開業150年記念 JR東日本パス」のフリーエリア。【画像:JR東日本】

利用できる列車・座席は普通列車と特急など(新幹線含む)の普通車自由席。あらかじめ座席の指定を受ければ新幹線・優等列車の普通車指定席も4回乗車できる。

気仙沼線BRT・大船渡線BRTも利用できる。【撮影:草町義和】
写真のIGRいわて銀河鉄道など一部の私鉄・第三セクター鉄道も利用できる。【画像:KUZUHA/写真AC】

購入者は「えきねっと+駅レンタカープラン」(JR東日本エリア)の申込みが可能。駅レンタカーを割引価格で利用できる。ほかにも駅構内の商業施設で商品を割引価格で購入できるなどの特典が付く。

発売額は大人2万2150円・子供1万150円。所定運賃(大人)と比べた場合、東北新幹線「やまびこ」普通車自由席で東京~古川を往復(2万2220円)するより70円安い。

東北地方のJR線は8月の大雨の影響などにより一部の線区で列車が運休しており、代行バスが運行されている。JR東日本は代行バスも利用できるとしている。2011年の水害で施設被害が発生した只見線では会津川口~只見で代行バスが運行されているが、「JR東日本パス」の利用期間に先立つ10月1日、列車の運転が再開される予定だ。

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