新幹線の荷物輸送「レールゴー・サービス」40年の歴史に幕 「新サービス」に移行へ



東北新幹線の列車。【画像:Harusz/写真AC】

JR東日本は8月23日、東北新幹線・上越新幹線による荷物輸送サービス「新幹線レールゴー・サービス」を終了すると発表した。

9月30日の東京・仙台・新潟の各駅発となる最終便での運送をもって終了する。集配サービスを付加した「ひかり直行便」も、あわせて終了する。新幹線荷物回数券「RAILGOクーポン」は、発行日から3カ月以内で未使用の券片について、無手数料で払い戻す。

「レールゴー・サービス」は国鉄時代の1981年8月、東海道新幹線の東京~新大阪間で開始。おもに書類などの小口荷物を新幹線の旅客列車で運ぶものだ。同年11月にはサービス範囲が東海道・山陽新幹線の東京~博多間に拡大し、のちに開業した東北・上越新幹線でもサービスを開始した。

利用者の減少に伴い、東海道・山陽新幹線では2006年に廃止。東北・上越新幹線のみ継続していたが、このほど40年の歴史に幕を閉じることが決まった。

JR東日本グループは現在、新幹線や在来線特急を活用して農産物などを運ぶ事業を展開している。JR東日本はこの事業の一環として「『すぐに運んでほしい』というお客さまのニーズにお応えする、新しいサービスの展開」を予定しているとしている。9月中に詳細が発表される予定だ。

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