東京貨物ターミナル駅「一般公開」開業50周年記念、車掌車の乗車体験も



JR貨物は4月11日、東京貨物ターミナル駅(東京都品川区)の一般公開イベント「東京貨物ターミナル駅・大井機関区 50周年ふれあいフェスタ」を5月5日に開催すると発表した。

東京貨物ターミナル駅の一般公開イベント(2013年)。【撮影:草町義和】

通常は立ち入ることができない貨物駅構内の一部を開放する。EF210形電気機関車やM250系貨物電車、コキ106形コンテナ貨車を展示するほか、12フィートコンテナや各種私有コンテナを展示。荷役作業の実演や鉄道模型の展示、子供用制服での記念撮影、構内作業風景の上映も行う。グッズ販売なども行われるが、会場内はクレジットカードや交通系ICカードのキャッシュレス決済のみ対応。現金は使えない。

また、整理券制のイベントとして車掌車ヨ8000形の乗車体験や、ミニ鉄道乗車イベントも行われる。

展示予定の貨物電車M250系。【撮影:草町義和】
コンテナの展示も行われる。【撮影:草町義和】
車掌車のヨ8000形。整理券制による体験乗車が企画されている。【撮影:草町義和】

事前申込・有料制で5000人を募集。参加費用は大人1000円・子供(小学生)500円で未就学児は無料になる。4月12日12時から電子チケット販売サイト「teket」で申込みを受け付ける。

東京貨物ターミナル駅は大井コンテナふ頭や東海道新幹線の大井車両基地に隣接する大規模な貨物ターミナル駅。構内に機関車の車両基地(大井機関区)が併設されている。50年近く前の1973年10月1日に開業。同時に汐留~東京貨物ターミナルを結ぶ貨物線(大汐線)と、着工当初は京葉線の一部とされた東京貨物ターミナル~塩浜が東海道本線の貨物支線として開業した。

大汐線は1986年に汐留駅が廃止され、残る浜松町~東京貨物ターミナルも1998年以降は休止扱いになっている。JR東日本は大汐線を活用して東京都心と羽田空港を結ぶ羽田空港アクセス線(仮称)を今年2023年6月に本格着工する計画。2031年度の開業を予定している。

東京貨物ターミナル駅の一般公開は開業40周年の2013年、初めて実施された。

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