宇都宮ライトレール「開業翌日以降の特別ダイヤ」公表 宇都宮駅~芳賀高根沢は48分



8月26日に開業する宇都宮芳賀ライトレール線(芳賀・宇都宮LRT)を運行する宇都宮ライトレールは7月26日、開業翌日(8月27日)からの運行ダイヤを発表した。当面は当初計画より運行本数を減らすとともに所要時間を長くした「特別ダイヤ」になる。

芳賀・宇都宮LRTのHU300形電車「ライトライン」。【撮影:鉄道プレスネット】

営業時間帯は平日が朝4時台から深夜0時台まで。土曜・休日は朝5時台から深夜23時台まで運行する。全線14.5km(宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地)の所要時間は48分と設定。すべての停留場に停車し、主要停留場のみ停車する快速運行は行わない。

運行頻度・本数はピーク時が約8分間隔で1時間あたり7~8本。それ以外の時間帯や土曜・休日は早朝・深夜を除き12分間隔(1時間あたり約5本)になる。ピーク時間帯はおおよそ6~9時と17~19時。

宇都宮ライトレールは今回公表したダイヤで訓練運転(習熟運転)を実施し、発着時刻を精査するなかで数分程度変更する場合があるとしている。また、開業日の8月26日は午前から午後にかけて式典やイベントなどが行われるため、一般運行は15時から開始の予定だ。

HU300形「ライトライン」の車内。【撮影:鉄道プレスネット】

当初想定されていた運行計画では、営業時間が6~23時で運行間隔はピーク時6分、オフピーク時10分。所要時間は全停留場に停車する普通運行が約44分、一部の停留場を通過する快速運行は約37~38分としていた。

しかし、当面は乗降時の運賃収受で時間がかかることが見込まれることから、開業時は「特別ダイヤ」として所要時間を長くして運行間隔を広げ、快速運行も行わないことになった。宇都宮市は6月、増便や快速運行の実施について「開業後の利用実態等を踏まえ、翌年(2024年)以降のダイヤ改正に合わせ実施する」との考えを明らかにしている。

《関連記事》
芳賀・宇都宮LRT開業日の一般運行「15時から」パレードや先行乗車イベントも
中国・上海「ゴムタイヤトラム」開業13年で運休へ 利用者減少と「国際情勢」影響