山陽新幹線「貨客混載」JR西日本と福山通運が検討



JR西日本のN700A(左)と福山通運のコンテナ(右)。【撮影:草町義和、加工:鉄道プレスネット編集部】

JR西日本・JR西日本マルニックス・福山通運の3社は7月6日、山陽新幹線による貨客混載輸送の事業化に向けた検討を行うと発表した。

現在検討中のスキームによると、福山通運は荷主・届け先~新大阪駅と博多駅~届け先・荷主のあいだは福山通運が輸送。山陽新幹線の新大阪~博多間はJR西日本グループが輸送を請け負い、車両の車内販売準備スペースに荷物を搭載する。荷物は福山通運が開発中の専用ボックスに入れて運ぶ。

検討中のスキーム。【画像:JR西日本】

3社は貨客混載輸送により、モーダルシフトによる環境問題・労働問題の解決や、定時性の高い鉄道輸送による新しい価値の創出を目指すとしている。

福山通運は7月1日から、近鉄と共同で貨客混載輸送を開始。近鉄特急「アーバンライナー」に荷物を載せ、大阪市内~名古屋市内間の当日配送サービスを行っている。

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