JR北海道が日ハム新球場「野球輸送」で増発 北広島駅のホーム延伸は12月25日から



JR北海道は12月14日、千歳線・北広島駅の「ホーム延伸部」「エレベーター改札口」を12月25日から使用開始すると発表した。新球場「エスコンフィールド北海道」がオープンするのを受け、混雑の緩和を図る。プロ野球ナイトゲーム開催時に実施する「野球輸送」の運行計画も同時に発表した。

JR北海道の列車。【撮影:草町義和】

北広島駅3・4番線ホームの千歳寄りを88m延伸する。延伸部は新球場のプロ野球試合終了後の時間帯に使用。4番線を発着する列車の停止位置を変更することで3番線に発着する列車とは停止位置をずらし、混雑の緩和を図る。

北広島駅のホーム延伸部。【画像:JR北海道】
停止位置の変更イメージ。【画像:JR北海道】

デーゲーム開催時には15時以降に4番線を発着するすべての列車の停止位置を変更。ナイトゲーム開催時も20時以降に4番線を発着する全列車の停止位置を変える。

北広島駅には札幌方面と千歳方面の各ホームにエレベーターを各1基設けているが、これまでは改札口がなく、利用時に駅員に申し出る必要があった。今年2022年12月25日からはエレベーターの手前に改札口を設ける。これによりエレベーターをスムーズに利用できるようになるという。

「エレベーター改札口」の新設位置。【画像:JR北海道】

エスコンフィールド北海道は北広島市内のスポーツ施設「北海道ボールパークFビレッジ」を構成する新しいドーム球場。北海道日本ハムファイターズの本拠地として来年2023年3月にオープンする予定だ。千歳線の北広島~上野幌にはボールパークの最寄駅となる新駅が計画されているが、開業は速くても2027年度末の見込み。当面は北広島駅を改修して対応することになった。

JR北海道によると、球場に満員の入場(3万5000人)があった場合、その4割近い1万3500人が鉄道でアクセスする見込み。このうち1万1500人は札幌方面の利用になる。

JR北海道が示したプロ野球ナイトゲーム開催時の運行計画によると、21~23時台に北広島始発の札幌行き臨時快速列車を6本運転。21時台と22時台に各2本、23時台に1本運転するほか、試合終了時刻にあわせて1本運転する。

通常は北広島駅を通過する特別快速「エアポート」も臨時停車し、21時台と22時台にそれぞれ1本が停車する。北広島駅を20時以降に発車する札幌方面行きの普通列車はすべて6両編成での運転とし、輸送力を確保する。

定期列車も含めた北広島駅の停車本数(札幌方面)は、20~23時台で合計29本に。通常より7本増える。

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