JR北海道は11月16日、札幌圏の各線で来年2023年1~2月に「計画運休」を実施すると発表した。大雪対策の一環として除雪作業時間を確保する。
函館本線・千歳線・札沼線(学園都市線)で1月7日~2月26日の土曜日夜から日曜日朝にかけ合計5本を運休。千歳線を除き最終列車の繰り上げと始発列車の繰り下げが行われる。運休する列車の概要は次の通り
●函館本線
土曜夜:岩見沢23時05分発(札幌23時52分発)の小樽行き普通列車(手稲→小樽の部分運休)
日曜朝:小樽5時38分発の滝川行き普通列車(小樽→手稲の部分運休)
※土曜夜の札幌駅から小樽駅への最終列車は22分繰り上げ
※日曜朝の小樽駅から札幌駅への始発列車は14分繰り下げ
●千歳線
土曜夜:札幌23時34分発の千歳行き普通列車(全区間運休)
※札幌23時59分発の千歳行き最終列車は通常運転
●札沼線(学園都市線)
土曜夜:札幌23時37分発の当別行き普通列車(全区間運休)
土曜夜:札幌23時59分発のあいの里公園行き普通列車(全区間運休)
※土曜夜の札幌駅から当別駅への最終列車は29分繰り上げ
※土曜夜の札幌駅からあいの里公園駅への最終列車は51分繰り上げ
札幌圏のJR線は今年2022年2月に発生した大雪で大規模な運休が2度発生。2度とも全線再開までに1週間ほどかかり、約7300本が運休して約100万人に影響した。
JR北海道はこれを受け大雪対策の強化を計画。線路のポイント装置が動かなくなる「不転換」対策としてマットヒーターの増強やレールヒーターの増強、駅構内の降雪状況を把握するための除雪カメラの設置、除雪機械の増強などを進めている。
今回の発表では除雪カメラなどを活用して状況に応じた「予防除雪」を徹底するとし、計画的に運休することで夜間の除雪作業時間を確保するとしている。
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