中国国家鉄路集団(中国国鉄=中国鉄路)は6月25日、高速列車向けCR400形電車の改良タイプとなる新型車両のCR400AF-Z・CR400BF-Z「復興号智能動車组(スマート復興号)」の運用を始めた。北京~ハルビン間や北京~上海間、重慶~成都間などで運行される。
中国鉄路の発表などによると、車体の外装は従来のCR400形と似ているが、波状のラインを追加。5Gテクノロジーによる列車Wi-Fiを導入した。列車の空調設備は温度調節の正確さ向上と低騒音化を図った周波数変換技術を採用し、快適性の向上のほかエネルギー消費量も10%削減されるという。座席にはUSB充電ポートを追加した。
商務座(日本のグランクラスに相当)の座席配置は、近年の旅客機のファーストクラス・ビジネスクラスと同様、大型パーティションで仕切るタイプのものを採用し、プライバシーの確保を図っている。ディスプレイはスマートフォンからの画面の投影に対応しているという。
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