小田急の通勤電車に「子育て応援車」設定 誰でも利用できるが「協力」呼びかけ



小田急電鉄は2月25日、同社が保有する通勤電車に「小田急の子育て応援車」を設定すると発表した。3月12日以降、準備の整った編成から順次運用を開始する。

小田急の通勤電車。【画像:小田急電鉄】

「子育て応援車」が設定されるのは、8両編成と4両編成を除く小田急電鉄保有の通勤車両。3号車(下り寄り3両目)の窓ガラスや扉、貫通扉に「子育て応援車」であることを示すステッカーを計24枚掲出する。運用区間は小田急線内に限られ、相互直通運転しているJR線と東京メトロ線内は対象外だ。

ラッシュ時などに設定されている女性専用車と異なり誰でも利用できるが、小田急電鉄は「お子さま連れのお客さまを温かく見守っていただけるよう」乗客に協力を呼びかけるとしている。

「子育て応援車」の設定について小田急電鉄は「ベビーカーなどを抱え、電車の乗り降りにも苦労されているお客さまや、赤ちゃんが突然泣き出したりした際にも、気兼ねなく安心して小田急線をご利用いただきたいという想い」から取り組むとしている。

小田急電鉄は昨年2021年11月、「子育て応援ポリシー」を策定。その一環として「子育て応援車」のほか、3月12日から小田急線の子供IC運賃を一律50円に値下げする。

《関連記事》
小田急電鉄の子供運賃「一律50円」来春から 常時実施は全国初
小田急電鉄「子供は1カ月800円」定期券も一律低価格に、3月から