東葉高速鉄道「新駅」実現に向け一歩 船橋「医療と健康のまちづくり」に対応



東葉高速線の列車。【撮影:草町義和】

千葉県の船橋市は9月15日に都市計画審議会を開催し、海老川上流地区の都市計画や土地区画整理事業案などを審議する。審議会が原案通り答申した場合、船橋市は千葉県と協議して都市計画の決定などを行う見込み。同地区内に設けられる東葉高速鉄道東葉高速線の「新駅」構想も、実現に向け一歩近づく。

新駅は東葉高速線・東海神~飯山満間の海老川上流地区内にある米ヶ崎町に設置。距離は西船橋駅から約4.0km、東海神駅から約1.9km、飯山満駅から約2.1kmになるとみられる。新駅の北側には医療センターが整備される計画だ。ホームは相対式になる模様。

東葉高速鉄道の初乗り運賃は3km以内で210円(IC206円)だが、東海神~飯山満間のみ3kmを超えるため290円(IC288円)。新駅が開業すると東葉高速線内で初乗り運賃では利用できない区間が解消される。

東葉高速鉄道は2020年12月に策定した第7次経営改善計画(2020~2023年度)で、新駅について「自治体・地元関係者との連携を図り、計画的な推進に協力します」との文言を盛り込んでいる。

海老川上流地区は1955~1965年頃に土地改良事業が実施された田園地帯。東葉高速線の高架橋が東西を横断している。近年は休耕地や耕作放棄地が増加し、無秩序な開発の抑制が課題になっていた。1990年代から土地区画整理事業の実施が計画されたものの、船橋市の財政難や地価下落などで2回頓挫している。

船橋市の松戸徹市長は2015年、「ふなばしメディカルタウン構想」を発表。建造物や設備が老朽化した船橋市立医療センター(金杉町)を海老川上流地区に移転新築するととともに、同地区内に東葉高速線の新駅を整備。医療と健康をテーマにしたまちづくりを行うものとした。

東葉高速線の新駅の位置。医療センターが新駅の北側に移転する。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット編集部】

これを受けて2018年3月には海老川上流地区の地権者が土地区画整理組合の設立準備会を設立した。総事業費は当初約158億円とされたが、昨年2020年9月に積算ミスが発覚し、現在は約34億円増の約192億円とされている。このほか、医療センターの移転新築にかかる事業費は概算で約437億円、新駅の整備費は約50億円かかる。

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