JR北海道のH100形「観光車両」10月30日から2両 鉄道・運輸機構などが支援



JR北海道は10月18日、電気式気動車「H100形」の観光車両のうち「釧網線ラッピング」「花咲線ラッピング」の2両を10月30日から運行すると発表した。

H100形の観光車両「釧網線ラッピング」のイメージ。【画像:JR北海道】

初日の一番列車はJR釧網本線維持活性化実行委員会が主催する「サイクルトレインモニターツアー」の団体臨時列車として運行される。一般の客は乗車できない。運行区間と時刻は釧路7時48分→摩周9時26分、摩周16時10分→釧路17時40分。その後、定期列車として順次運行される。これに伴い10月30日の7時20分頃~7時48分、釧路駅の3番線ホームで出発式が行われる。

H100形の観光車両「花咲線ラッピング」のイメージ。【画像:JR北海道】

H100形はJR東日本のGV-E400系をベースに開発された電気式気動車の新型車両。2020年3月から順次導入され、老朽化した旧国鉄気動車のキハ40形を置き換えている。本年度2022年度に導入される4両は観光車両として計画され、運用されるエリアのイメージで車体をラッピング。内装も脱着式テーブルを追加するなどの変更が行われる。

2022年度中には「釧網線ラッピング」「花咲線ラッピング」に続き「石北線ラッピング」「富良野線ラッピング」の2両も運行される予定だ。

観光車両の車内に掲示されるステッカー。【画像:鉄道・運輸機構/JR北海道】

H100形の観光車両は国(鉄道・運輸機構)と北海道の助成・補助制度を活用。石勝線・根室本線・宗谷本線の高速化などを手がけた第三セクター「北海道高速鉄道開発」が保有し、JR北海道が同社から無償で借り入れる。観光車両の車内には鉄道・運輸機構のシンボルマークと北海道の道章、各者からの支援を受けた旨の説明書きを記載したステッカーが掲示される。

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