留萌本線「一部廃止」来春にも JR北海道が国交相に届出、残る区間も3年半後まで



JR北海道は9月9日、留萌本線・深川~留萌50.1kmのうち石狩沼田~留萌35.7kmの第1種鉄道事業廃止を国土交通大臣に届け出た。沿線自治体と合意した「段階的廃止案」に基づくもの。同区間は早ければ来春の2023年3月31日に最後の運行が行われ、翌4月1日付けで廃止される。

留萌本線の恵比島駅。【まこりげ/画像:写真AC】

届出上の廃止予定日は1年以上先の2023年9月30日だが、沿線自治体が廃止に同意していることから、JR北海道は北海道運輸局が今後実施する意見聴取の場で廃止の繰り上げを主張する方針だ。これが認められた場合、JR北海道は廃止予定日を2023年4月1日(最終運行日は3月31日)に繰り上げるとしている。

留萌本線の位置。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット】

留萌本線の廃止を巡っては今年2022年8月、JR北海道と沿線自治体が段階的な廃止案で合意している。まず石狩沼田~留萌を先に廃止し、残る深川~石狩沼田14.4kmも4年後の2026年3月末まで運行して廃止される予定だ。

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