JR九州・西鉄・第一交通が連携 北九州でデジタルチケットや高齢者の買い物支援など



JR九州・西鉄・第一交通産業の3社は10月6日、「デジタルを活用したモビリティサービスの構築に関する覚書」を締結したと発表した。北九州エリアでデジタルチケットの発売や高齢者の買い物支援など、3社が連携して行う。

JR九州の列車(左)と西鉄バス(右上)、第一交通タクシー(右下)。【撮影(左):草町義和、画像(右上・右下):JR九州・第一交通産業・西鉄】

デジタルチケットは11月1日から「北九州いってきまぁ~すチケット」として、移動サービス一元化(MaaS=マース)アプリ「my route」上で発売。JR九州の鹿児島本線・西小倉~門司港間と西鉄の北九州都市圏のバスが1日に限り利用できる。発売額は大人1200円・中高生1000円・小学生600円。

この切符には特典クーポンとして「北九州魅力満喫パスポート」かタクシークーポンのどちらかが付く。「北九州魅力満喫パスポート」は福岡県民限定で、九州鉄道記念館や門司港レトロ観光線(北九州銀行レトロライン「潮風号」)、皿倉登山鉄道のケーブルカーやスロープカーなど北九州エリアの9施設が無料で利用できる。

また、北九州市内在住の高齢者を対象に買い物を支援。第一交通タクシーの予約センターに事前に電話で予約すると、自宅から第一交通タクシーが対象の各店舗まで案内し、店内での買い物もドライバーが手伝う。将来的には買い物支援がタクシー配車アプリを通じて利用できるよう、サービス内容のDX化にも取り組むという。

このほか、新しい技術の活用により各社の交通事業の特性を生かした連携を推進。マースアプリ「my route」の普及・展開に向け、3社が連携、共同して取り組むとしている。

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