北海道・根室振興局の最多人口「鉄道廃止から36年の町」に 鉄道がある根室市を抜く



北海道東部の根室振興局で最も人口の多い自治体が、鉄道の廃止から36年が過ぎた中標津町になった。振興局所在地の根室市を抜いた。

標津線の廃線跡で保存されている気動車(中標津町に隣接する標津町の川北駅跡)。【撮影:草町義和】

根室市と中標津町が公表している住民基本台帳ベースの人口数(5月末時点)によると、根室市は2万2135人。前月に比べ28人減った。一方、中標津町は2万2139人で前月比30人の増加。根室市を4人上回った。

根室市と中標津町の位置。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット】

根室市は日本で最も東にある市。鉄道交通としてJR根室本線が通っており、現在は厚床駅から終点の根室駅まで6駅が市内に設けられている。根室振興局の所在地で人口も根室振興局管内では最も多かったが、国勢調査ベースでは1975年(約4万6000人)をピークに少子高齢化や若年層の流出で人口が減り続けている。

根室本線の終点・根室駅。【画像:PoN太/写真AC】

中標津町は根室振興局中部に位置。かつては国鉄の標津線が通っていて町内に6駅あったが、国鉄再建法に基づき廃止対象に指定。JR北海道への暫定継承を経て1989年に廃止された。一方で人口は標津線の廃止後もほぼ一環して増加しつづけた。ただし2010年(約2万4000人)をピークにこれ以降は減少している。

標津線の中標津駅跡に整備された交通センター。【撮影:草町義和】
中標津町の根室中標津空港。【撮影:草町義和】

中標津町には東京便や札幌便が就航する根室中標津空港がある。滑走路の延長など空港の改良による利便性向上もあって、根室振興局の交通結節点として発展した。これによる周辺地域からの人口流入で自然人口の減少を補う形になっているとみられる。

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