東海道新幹線「のぞみ」停車駅のホームドア設置完了 ラストは「国内最長」新大阪駅



JR東海は12月8日、東海道新幹線の「のぞみ」停車駅で可動柵(ホームドア)の設置が完了したと発表した。最後の設置となったのは新大阪駅20番線ホームのホームドア。12月1日の始発から使用開始した。

新大阪駅の20番線ホームに停車している山陽・九州新幹線の列車(2022年12月1日)。左奥に使用開始したばかりの大開口ホームドアが見える。【撮影:草町義和】

東海道新幹線の駅で「のぞみ」が停車するのは東京・品川・新横浜・名古屋・京都・新大阪の6駅。このうち新大阪駅を除く5駅は2014年度から2017年度にかけホームドアの設置が完了していた。

新大阪駅の新幹線ホームは単式・島式の5面8線(20~27番線)。このうち27番線ホームは2013年の使用開始当初からホームドアが設置されている。20~26番線は16両編成の列車のほか山陽・九州新幹線の8両編成の列車も発着。このため異なるドア位置に対応した大開口ホームドアを開発する必要が生じ、ほかの駅より着手が遅れた。

まず26番線ホームに大開口ホームドアを設置して2019年12月に使用開始。その後も21~25番線ホームに順次設置され、20番線ホームへの設置で完了した。

新大阪駅の20番線ホームに設置された大開口ホームドア。【画像:JR東海】

大開口ホームドアは扉の長さが約5mで通常のホームドアより1.6m長い。片持ち構造を採用し、扉部をアルミ材から炭素繊維強化プラスチック(CFRP)に変更した。材質の見直しにより扉部の強度を確保しつつ最大限の軽量化を図り、扉の長さの長大化を実現。JR東海によると、車輪がない片持ち構造のホームドアとしては扉の長さが国内最長という。

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