磐越西線と米坂線「橋梁倒壊」大雨で被害、復旧に相当な時間か



8月3日から続く大雨の影響により、東日本を中心とした各地の鉄道路線に大きな被害が発生している。

国土交通省が8月4日15時30分時点の情報として発表したところによると、6事業者18路線で運転を見合わせている。JR東日本は3線3区間で大きな被害が発生。奥羽本線・下川沿~大館で盛り土が流出したほか、磐越西線・喜多方~山都と米坂線・羽前椿~手ノ子で橋梁が倒壊した。復旧には相当な時間がかかるとみられる。

この3区間はJR東日本が7月に経営情報を公表した「ご利用の少ない線区」(2019年度で輸送密度が2000人未満)に含まれており、2019年度は100円の収入を得るのに1000~2000円台の費用がかかっていた。

同社は経営情報の公表について「地域の方々に現状をご理解いただくとともに、持続可能な交通体系について建設的な議論をさせていただくため」としており、これを機に路線の存廃議論に発展する可能性もありそうだ。

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