ロンドン地下鉄ピカデリー線「新型車両」最初の編成が完成



ロンドン交通局(TfL)は8月1日、ピカデリー線に導入する新型車両の最初の編成が完成し、試験のためドイツに搬入されたことを明らかにした。

ピカデリー線に導入される新型車両。【画像:ロンドン交通局】

新型車両はシーメンス・モビリティの英国グール工場で94編成が製造される計画だ。従来の車両と異なり車両間の通り抜けが可能で空調装置を搭載。定員は1割ほど増える。TfLは新型車両の導入でアクセシビリティとエネルギー効率が向上するとしている。

2025年にデビューする予定。新型車両の導入に伴い運行本数も増え、輸送力はいまより2割ほど増える。

試験のためドイツに搬入された新型車両。【画像:ロンドン交通局】

ピカデリー線の1973形。【撮影:草町義和】

ピカデリー線はロンドン西部のヒースロー空港や都心部、北部のコックフォスターズなどを結ぶ全長約70kmの地下鉄線。車両は1970年代にデビューした1973形電車が運用されており、これを更新するため新型車両の導入が計画された。

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