英国インターシティ「ノヴァ1」運行会社と日立レールがメンテナンス契約を延長



日立製作所は7月10日、同社グループの日立レール社が英国の鉄道運行2社と都市間列車向け車両(インターシティ車両)のメンテナンス契約を更新したと発表した。

トランスペナイン・エクスプレスのクラス802「ノヴァ1」。【画像:日立製作所】

日立レール社とトランスペナイン・エクスプレス社、エンジェル・トレインズ社が、インターシティ車両「クラス802」19編成のメンテナンス契約を更新。契約期間を8年間延長した。

契約金額は2億4000万ポンド(約440億円)。550人以上のスタッフがいるイングランド北部とスコットランドの車両基地で作業を行う。日立製作所によると、このメンテナンス事業で生み出される年間の経済効果は4億6000万ポンド(約840億円)という。

クラス802は日立製作所製の高速鉄道車両で、電化区間と非電化区間のどちらも走行できる。電化区間では架線から供給される電気で走行。非電化区間ではディーゼルエンジン発電機で発電した電気で走る。2018年、グレート・ウェスタン・レールウェイ社による営業運行を開始。2019年にはトランスペナイン・エクスプレス社もクラス802を導入し、「Nova(ノヴァ)1」という愛称が付けられている。

「ノヴァ1」は座席数が従来の車両より161席多く、リバプール・マンチェスター・ニューカッスル・エディンバラの各都市間を結ぶトランスペナイン・エクスプレスの路線で運行されている。

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