沖縄ゆいレール「3両編成」訓練運転が始まる 駅の改修工事もまもなく完了へ



沖縄都市モノレール線(ゆいレール)を運営する沖縄都市モノレールは6月19日、3両編成の訓練運転(習熟訓練)を開始した。3両編成に対応するための駅の改修工事なども進んでおり、早ければ今年2023年内にも3両編成の営業列車の運行が始まるとみられる。

現在の営業列車はすべて2両編成のゆいレール。【撮影:草町義和】

習熟運転は、これまで2両編成の列車を運行してきた運転士が3両編成の列車に慣れるために行うもの。当面は平日1日あたり6往復の習熟運転を8月ごろまで行い、3両編成2本がそれぞれ3往復する計画だ。

ゆいレールの各駅では、これまでホームドアの開口部を増やすなど3両編成に対応するための工事が2022年1月から進められてきた。2023年7月中旬には全駅の工事が完了する予定だ。

6月19日時点の進捗情報によると、19駅のうち16駅で工事が完了。残り3駅は壺川駅が6月中旬に完了の予定で、てだこ浦西駅は7月上旬に完了予定。7月中旬には那覇空港駅の工事が完了する。

ゆいレールの3両化は3両編成の新造車を導入する計画と既存の2両編成に1両増結する計画があり、新造車の導入計画が先行している。画像は3両編成化のイメージ。【撮影:草町義和、加工:鉄道プレスネット】

ゆいレールは2003年の開業以来、2両編成の1000形電車を運用している。利用者の増加を受けて3両化が計画され、まず2023年1月に新造の3両編成2本が現地に搬入された。本年度2023年度末にも新造3両編成2本が納入される予定で、3両編成は合計4本に。これとは別に、既存の2両編成5本に1両増結して3両化する計画もある。

※記事を差し替えました。(2023年6月20日11時48分)

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