JR九州と宮崎交通の2社は9月17日、地域輸送サービスの連携に関する覚書を締結したと発表した。日豊本線の高鍋駅(宮崎県高鍋町)で、乗り継ぎ利便性の向上を図る。
高鍋駅のロータリー内に乗り入れる宮崎交通の路線バスは、これまで高鍋駅~西都バスセンター間を結ぶバスに限られていたが、10月1日からは宮崎市街地~高鍋・木城温泉間を結ぶバスも全便ロータリー内に乗り入れる。宮崎交通はバスと列車の乗り継ぎ利用が便利になるよう、10月1日にダイヤ改正を行う。
このほか、10月1日からスマートフォンアプリ「my route」で購入できる1日フリー切符「高鍋デジタルきっぷ」「木城デジタルきっぷ」が発売される。「高鍋」は日豊本線・高鍋~宮崎間と、その前後の宮崎交通の路線バスを自由に乗り降りでき、「木城」は「高鍋」の利用区間に木城温泉館湯ららまでの区間が加わる。発売額(大人)は「高鍋」が1300円、「木城」が1700円。
2社はコロナ禍の厳しい経営環境のなか「これまでの事業のあり方に捉われない大きな変革」が求められているとし、「両社が提供するそれぞれの交通サービスの特長を活かし、MaaSなど新しいデジタル技術などを取り入れながら、地域交通の利便性向上とご利用の促進に努めて参ります」としている。
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