JR九州と西鉄バスが列車・バスの乗り継ぎ改善で連携 日豊本線の下曽根駅



JR九州・西日本鉄道(西鉄)・西鉄バス北九州の3社は2月21日、下曽根駅(北九州市小倉南区)での列車とバスの乗り継ぎの改善を目指すと発表した。3月14日のJRダイヤ改正にあわせ、接続の調整などを行う。

バスのモニターに表示される列車の時刻案内(左)と下曽根駅に設置されるバスの案内モニターの表示(右)。【画像:JR九州・西鉄・西鉄バス北九州】

沼・吉田の各エリアから下曽根駅まで新たに直通するバス系統を新設。弥生が丘エリアからのバスも増便する。できるだけ列車の時刻に合わせてバスダイヤの調整を行い、特に利用者の多い16~18時台は、ほぼ全てのバスが列車に接続。帰宅時間帯の利便性の向上を図るという。

バス車内の運賃表示モニターでは、列車の時刻を案内。下曽根駅構内にも最寄りバス停の時刻表とバス接近情報を表示する案内モニターを設置するなどして、列車からバスへの乗り換え利便性を向上させる。

このほか、3月14日から6月30日まで乗り継ぎ改善のキャンペーンを実施。下曽根駅で交通系ICカードのSUGOCA(スゴカ)かnimoca(ニモカ)でバスと列車を同日中に乗り継いだ客を対象に、1回の乗り継ぎごとに20ポイントを付与するサービスが行われる。

下曽根駅は、日豊本線の安部山公園~朽網間にある駅。1日平均の乗車人員(2018年度)は6699人で、JR九州の駅では27番目に多い。2010年頃までは減少傾向だったが、2011年以降は増加基調にある。

南口側は土地区画整理事業により大型商業施設などが整備された。北口は現在、北九州市が駅前広場の整備を実施中。3社は北口駅前広場の完成後、北口周辺に点在しているバス停をできるだけ駅前広場付近に集約する方向で検討しているという。