山形の路線バス「地域連携ICカード」導入へ 全国初「県内全域に一斉導入」



JR東日本と山形県内の路線バスを運行する山交バス・庄内交通は3月9日、JR東日本が展開するICカードシステム「地域連携ICカード」を利用したIC乗車サービスの提供で合意したと発表した。

「地域連携ICカード」が導入される山形の山交バス。【撮影:草町義和】

山交バスと庄内交通が運行する乗合バス全路線に加え、山形市コミュニティバス東部・西部循環線(ベニちゃんバス)で、地域連携ICカードによるIC乗車サービスの提供を予定している。サービス開始は2022年春頃の予定だ。

地域連携ICカードは、JR東日本の「Suica」(スイカ)をベースにした交通系ICカード。スイカのサービスのほか、バスの定期券や各種割引などの地域独自サービスも利用できる。北東北や東北の交通事業者を中心に導入を決めており、今年2021年3月21日から栃木県内の路線バス(関東自動車・JRバス関東)で地域連携ICカード「totra」(トトラ)のサービスが開始される。

JR東日本・山交バス・庄内交通によると、県内全域をカバーする形で複数の民間バス事業者が一斉に交通系ICカードを導入するのは、全国で初めてという。