宇都宮線の蒲須坂駅が「郵便局」と一体化 運賃精算など窓口業務が一部復活へ



日本郵便関東支社とJR東日本大宮支社は8月10日、東北本線(宇都宮線)の蒲須坂駅(栃木県さくら市)で郵便局と駅の一体的な運営を行うと発表した。

宇都宮線の蒲須坂駅。【画像:Usami303/写真AC】

蒲須坂駅の敷地内に「蒲須坂駅郵便局(仮称)」を設置し、同局が運賃精算や列車発車時刻・運賃の案内、Suicaのチャージなど駅窓口業務の一部を受託する。乗車券や定期券の発売業務は取り扱わない予定。一体運営は2025年春ごろから実施の予定だ。

蒲須坂駅は東北本線の宇都宮以北にある駅。宇都宮線のエリア内だが、2022年3月のダイヤ改正で東京方面からの直通列車が停車しなくなった。2019年までに駅員のいない無人駅に変わっており、郵便局との一体運営で駅窓口の業務が一部復活する形になる。

蒲須坂駅の敷地内に整備する蒲須坂駅郵便局のイメージ。左奥に蒲須坂駅のホームと跨線橋が見える。【画像:日本郵便・JR東日本】

日本郵便とJR東日本は2018年に連携協定を締結。これまでに内房線の江見駅(千葉県鴨川市)や安房勝山駅(千葉県鋸南町)で郵便業務と駅業務の一体運営を導入している。日本郵便とJR東日本は「その他の郵便局・駅においても互いに連携協力し、一層の地域・社会の活性化に貢献していきます」としており、今後も郵便局と駅の一体化を推進する方針だ。

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