「どこでもドアきっぷ」あすから発売 JR西日本・JR四国・JR九州など乗り放題



JR西日本はあす9月18日から、広域フリー切符「どこでもドアきっぷ」を発売する。2人以上が同一行程で利用する場合に限り、JR西日本の全線またはJR西日本・JR四国・JR九州の3社全線を自由に乗り降りできる。

「どこでもドアきっぷ」が利用できるエリア。【画像:JR西日本】

JR西日本の全線が2日間利用できるタイプと、JR西日本・JR四国・JR九州の3社全線が3日間利用できるタイプの2種類を発売。いずれもJR線のほか、第三セクター鉄道の智頭急行線とJR西日本宮島フェリーを利用できる。IRいしかわ鉄道線・金沢~津幡間とあいの風とやま鉄道線・富山~高岡間は、JR西日本線へ通過利用する場合に限り、運賃・料金を別に払うことなく利用できる。

利用できる座席も普通車用とグリーン車用の2種類あり、普通車用は普通車指定席が6回まで利用可能。グリーン車用は普通車指定席とグリーン車指定席が6回まで利用できる。ただし寝台列車など一部の列車は利用できない。

発売期間は9月18日から12月17日までで、利用できる期間は10月1日~12月25日。出発日の1カ月前から7日前23時30分までの前売りのみとなる。JR西日本全線版は12月24日出発分まで、JR3社全線版は12月23日出発分までの発売だ。

平日・土曜・休日を問わず利用できるが、大人用は平日用と土曜・休日用で発売額が異なる。JR西日本全線版は、出発日が金~日曜・祝日と11月2日の場合に土曜・休日用として発売。JR3社全線版は、出発日が金・土曜と11月1・22日の場合に土曜・休日用として発売される。

JR西日本全線・普通車用は、土曜・休日用が1万2000円、平日用が1万5000円。JR3社全線・普通車用は土曜・休日用1万8000円、平日用2万円になる。グリーン車用の発売額は、それぞれ5000円を加算した額になる。

子供用は平日・土曜・休日を問わず、JR西日本全線・普通車用が2000円、JR3社全線・普通車用が3000円。グリーン車用の設定はない。子供のみで購入、利用することはできず、大人が同行する必要がある。

JR西日本のネット予約サービス「e5489」とJR九州のネット予約サービスで購入できる。JR西日本・JR四国・JR九州管内のおもな旅行会社でも購入できるが、駅のみどりの窓口では発売されない。ネット予約サービスで購入する場合、「GoToトラベル」の対象外となる。

「どこでもドアきっぷ」は、アニメ映画『ドラえもん のび太の新恐竜』(公開中)と『STAND BY ME ドラえもん2』(公開日未定)とのタイアップ企画の一環で、切符の名前は『ドラえもん』に登場する、いつでもどこでも瞬時に移動できるドア型の道具「どこでもドア」にちなんでいる。『ドラえもん』の「どこでもドア」と異なり目的地へ瞬時に移動することはできず、移動できる範囲も西日本方面に限られる。

原作漫画『ドラえもん』の「天の川鉄道の夜」(単行本第20巻収録)では、物語中に登場する「天の川鉄道」が廃止された理由として、「どこでもドア」の発明を挙げている。