JR東日本の千葉支社は1月21日、自転車を持ち込める観光列車「B.B.BASE」について、3月の運転分から全車両を指定席として一般発売すると発表した。自転車を解体せずに車内に持ち込む場合、従来は旅行商品を購入する必要があったが、今後は一般発売分も自転車をそのまま持ち込めるようになる。
全車指定席の臨時快速列車として運転されるため、乗車に際しては乗車券類のほか指定席券が必要。乗車券類は紙の切符のほか交通系ICカードも使える。指定席料金は大人840円・子供420円で通年同額だ。乗車日1カ月前の10時から発売される。
3月の運転からは、すべての座席で自転車を解体せず持ち込めるようになる。両国・銚子・上総一ノ宮・勝浦・安房鴨川・館山の各駅で自転車を解体せず持ち込む場合、「B.B.BASE 専用ゲート」からの入出場を求められる。「B.B.BASE 専用ゲート」には自動改札機がないため、交通系ICカードを利用する場合はあらかじめ自動改札機での入出場処理(タッチ)が必要だ。
「B.B.BASE」は通勤電車209系を改造した専用車両(6両編成)で運転されている観光列車。車内に自転車を縦置きできるラックが設置されている。2018年1月に運転開始した。
当初は「B.B.BASE」を利用する旅行商品を購入する必要があった。昨年2021年9月以降の運転分は一部の車両を指定席車として一般発売したが、一般発売分は自転車を解体しないと持ち込めなかった。今後はすべての座席を一般発売するとともに自転車をそのまま持ち込めるようにする。これに伴い、旅行商品の発売が終了する。
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