久大本線は本年度内に全線復旧へ JR九州方針、7月豪雨で一部不通に



JR九州は10月28日、豪雨の影響で一部不通になっている久大本線(福岡県・大分県)について、本年度2020年度内の全線再開を目指す方針を明らかにした。

久大本線を走る普通列車。【画像:Nacho0927/写真AC】

久大本線は久留米~大分間の141.5kmを結ぶ鉄道路線。2020年7月豪雨で大きな被害が発生した。現在も大分県内の豊後森~庄内間41.3kmで運転を見合わせており、バスによる代行輸送が行われている。

JR九州によると、第2野上川橋りょうの流失や橋脚の傾斜、トンネルや線路への土砂流入、盛土流出など計145件の被害が確認されている。河川管理者の大分県と復旧方法に関する調整がおおむね整ったとし、本年度2020年度内の運転再開を目指して復旧工事を進めるという。

豪雨の影響で流出した久大本線の第二野上川橋りょう。【画像:JR九州】