JR九州の日韓航路「2年8カ月ぶり」再開 新型高速船「クイーンビートル」本格始動



JR九州高速船は10月26日、コロナ禍で休航していた日韓航路について、水際対策の緩和を受け11月4日から再開すると発表した。2年8カ月ぶりの運航になるとともに、同航路向けに製造された新型高速船「QUEEN BEETLE(クイーンビートル)」が本格的に始動する。

JR九州高速船の新型高速船「クイーンビートル」。【画像:オースタル】

運航区間と時刻は博多港9時00分→釜山港12時40分と釜山港15時00分→博多港18時40分。11月は博多港発が11月4日と毎週土曜日(5・12・19・26日)、釜山港発は11月4日と毎週日曜日(6・13・20・27日)のみ運航される。

12月以降のスケジュールは11月下旬頃に発表される予定だが、11月28日~12月16日は船舶のドック期間になり運航されない。

普通運賃は片道1万6000円。11月乗船分はこの半額となる8000円の就航記念特別運賃(スタンダードクラス)が設定される。運賃以外に燃油サーチャージなどの諸費用が別途かかるほか、ビジネスクラスを利用する場合は5000円の追加料金もかかる。

予約は当面のあいだ、「QUEEN BEETLE 予約案内センター」が電話(092-281-2315)で受け付ける。営業時間は9~17時で年中無休。

福岡~釜山を結ぶJR日韓航路は1990年に運航開始。当初はJR九州の直営でジェットフォイルの高速船「ビートル」を使用し、2005年に分社化され現在はJR九州高速船が運航している。

2018年、「ビートル」の後継となる三胴船(トリマラン)構造の新型高速船「クイーンビートル」の導入が決まり、当初は2020年7月に就航予定だった。しかしコロナ禍のため同年3月には日韓航路自体が休航に。完成した「クイーンビートル」は2021年3月以降、国内の臨時航路で運航されていた。

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