JR予土線の切符で「並行・短絡バス」利用可能に JR四国・宇和島バスが連携



愛媛県は9月27日、JR四国・宇和島自動車(宇和島バス)と連携して「JR予土線(愛媛県側)におけるモーダルミックス」の実証実験を行うと発表した。予土線の宇和島~松丸を有効とするJRの切符で、同線に並行、短絡する宇和島バスの路線バスを利用できるようにする。

予土線などで運用されているキハ32形気動車。【画像:そいそいん/写真AC】

JRの切符で利用できる宇和島バスの対象区間は、虹の森公園前線の宇和島駅前~虹の森公園前と、日吉・野村線の宇和島駅前~出目。対象となるJRの切符は定期券や企画乗車券、JR四国のチケットアプリ「スマえき」も含む。

実証実験の期間は10月5日から来年2025年1月31日までの予定。ただし予算額の範囲内での実施になるため、予算の消化状況によっては予定より早く終了する場合がある。

実証実験の対象区間。【画像:愛媛県】

虹の森公園前線は予土線(予讃線を含む)の宇和島~北宇和島~松永にほぼ並行するルート。日吉・野村線は宇和島駅から予土線の近永駅まで短絡し、近永~出目は予土線に並行するルートだ。JRの切符で路線バスも利用できるようにすることで、実質的に予土線を増発する格好。愛媛県などは朝ラッシュ時の混雑緩和や列車が少ない時間帯の補完につながるとしている。

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