JR西日本「次世代バイオディーゼル燃料」営業列車での試験路線が決定



JR西日本は4月10日、次世代バイオディーゼル燃料の導入に向けた取り組みについて、本年度2024年は営業列車で走行試験を実施すると発表した。

JR西日本が運用している気動車のキハ40系。【撮影:草町義和】

走行試験を実施するのは、岩徳線と山陽本線・櫛ケ浜~徳山。次世代バイオディーゼル燃料を100%使用して営業列車を運行し、長期的に使用した際の車両性能への影響を確認する。走行時期は改めて案内する。

鉄道総研とJR7社は、ディーゼル車両への次世代バイオディーゼル燃料導入に向けた実証実験をJR西日本のエリアを中心に実施している。2022年度はエンジン性能試験を行い、昨年度2023年度は液体式気動車のキハ40系と電気式気動車のDEC700を使用し、夏期・通常期・冬期の3シーズンで走行試験を実施。その結果、次世代バイオディーゼル燃料の性能が軽油と同等であることが確認できたという。

電気式気動車のDEC700。【画像:読者提供】

JR西日本は同社が保有するディーゼル車両の燃料を次世代バイオディーゼル燃料に100%置き換えることを目指し、2024年度の試験結果を踏まえて2025年度以降の本導入を目指すとしている。

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