JR九州高速船「クイーン・ビートル」博多~長崎間で運航 「新幹線開業」盛り上げる



JR九州高速船は5月26日、「博多~長崎航路」を新たに設定すると発表した。日韓航路向けに製造された高速船「QUEEN BEETLE(クイーン・ビートル)」で運航する。同社は9月23日に予定されている西九州新幹線・武雄温泉~長崎間の開業を控え、新幹線の開業を盛り上げる。

JR九州高速船の「クイーン・ビートル」。【画像:Madoneko/写真AC】

運航日は7月16日と8月11日の計2日。両日とも博多港中央ふ頭イベントバースと長崎港出島岸壁(水辺の森公園)の約191kmを3時間40分で結ぶ。JR九州高速船は所要時間が福岡~釜山航路と同じため、ビジネスクラスでは菓子・ドリンク・アメニティなど国際線と同等のサービスを提供するとしている。

運航時刻は博多9時30分→長崎13時10分(8月11日は博多9時00分→長崎12時40分)と長崎15時00分→博多18時40分。運賃は1万1000円で、ビジネスクラスを利用する場合は3500円の追加料金がかかる。

発売期間は5月27日9時から出港30分前(ネット発売は乗船3日前)まで。JR九州高速船のビートル予約案内センターやネット予約サイト「STORES」で受け付ける。このほか、JR九州トラベルデスクなども旅行商品として発売する。

博多~長崎航路のルート。【画像:JR九州高速船/長崎県観光連盟(写真)】

「クイーン・ビートル」は日韓航路向けの高速船として計画され、当初は2020年7月に同航路に就航の予定だった。コロナ禍の影響を受け日韓航路が休航中のため、2021年から国内航路で使われている。

JR九州高速船は「西九州新幹線開業を控え、盛り上がりをみせる長崎へ、『QUEEN BEETLE』で海から訪れることができるのは、日韓航路が運休している今だけです」とアピール。一方、日韓航路の再開時期は現時点では未定としている。

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