津軽線・蟹田~三厩「代行バス」運行 30分間隔のデマンドタクシーで振替輸送も



JR東日本の盛岡支社は8月19日、水害で運休中の津軽線・蟹田~三厩で8月22日から代行バスを運行すると発表した。デマンド型乗合タクシーによる振替輸送も行う。

盛土が流出した津軽線・大平~津軽二股。【画像:JR東日本】

代行バスは下り(三厩方面)で7~18時台に3本を運転。上り(蟹田方面)は6~17時台に3本運転する。列車の所定ダイヤに比べ上下各2本少ない。一部の駅はバス乗り場が駅から100m以上離れる。

このほか、デマンド型乗合タクシー「わんタク」による振替輸送も行う。「わんタク」は蟹田駅周辺から龍飛崎周辺のエリアで乗降場所を自由に指定できる予約制乗合タクシー。運休区間で有効な定期券や乗車券類を持っている場合、蟹田駅から三厩駅の各駅間で「わんタク」を利用できる。所定運賃は中学生以上で500円。

「わんタク」の配車時間は10時~15時30分で30分間隔。予約は電話(30分前まで)かタクシー予約サイト(前日まで)で受け付ける。

津軽線は津軽半島の東側を南北に縦断する青森~蟹田~三厩55.8kmの鉄道路線。青森~蟹田は旅客の普通列車のほか本州~北海道を結ぶ貨物列車も多数運行されている。一方、蟹田~三厩は海峡線(青函トンネル)との接続地点まで貨物列車が運行されているのを除き、旅客の普通列車のみ上下各5本運行されている。

盛岡支社によると、蟹田~三厩のうち大平~津軽二股の12カ所と津軽浜名~三厩の1カ所で盛土・道床流出や土砂流入の被害が発生。復旧の見込みは立っていないという。国土交通省が8月19日7時30分時点の情報として発表したところによると、大平~津軽二股は復旧までに8月11日から1カ月以上かかるという。

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