仙台地下鉄南北線の新型「3000系」営業運行の開始日が決定 一番列車は抽選



仙台市交通局は仙台市営地下鉄南北線の新型車両「3000系」の営業運行を10月24日に開始することを決めた。一番列車の乗車は抽選で当選した人のみ乗車できる。

仙台市営地下鉄南北線に導入される3000計(左)。【画像:仙台市交通局】

10月24日の一番列車は泉中央11時58分発の富沢行き臨時列車。乗車は泉中央駅のみになる。定員150人の事前申込・抽選制で、申し込みは行政手続きサイト「みやぎ電子申請サービス」で受け付けている。締切は10月10日。

3000系は1987年の南北線開業時にデビューした1000系電車(2004~2013年のリニューアルで1000N系に改称)の更新用として開発された新型電車。2024年度は1編成が導入され、2030年度までに最大22編成の導入が計画されている。

3000系(左)の導入により1000N系(右)を置き換える。【画像:仙台市交通局】

先頭部の形状を「くの字型」として1000N系のスタイルを継承しつつ、ライトは前面のラインと一体化させて「進化したイメージ」を創出したという。車体はアルミ二重構造とペアガラス窓を採用して車内の静粛性を確保。車両とホームの段差は現行車両が約6cmなのに対し、3000系は低床化などにより約2cmに縮小した。

内装も1000N系の配色を受け継いだデザインとし、ホワイト系とグリーン系で仕上げた。座席柄は定禅寺通りのケヤキ並木をモチーフにしている。座席の中間に手すりを増設。車椅子・ベビーカースペースを2カ所増設した。

3000系の車内。【画像:仙台市交通局】
3000系の車椅子・ベビーカースペース。【画像:仙台市交通局】

車内案内の表示器はカラー液晶式に。各車両にカメラを4台設置してセキュリティの向上を目指す。冷房能力は1.5倍に向上した。

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