叡山電鉄の貴船口駅がリニューアル 「京の奥座敷」玄関口、10年間で利用者2倍に



叡山電鉄(叡電)は2月19日、貴船口駅(京都市左京区)の新駅舎を3月19日12時から使用開始すると発表した。利用者の増加に対応する。

貴船口駅の新駅舎のイメージ。【画像:叡山電鉄】

新しい駅舎は「貴船の自然豊かな景観に相応しいデザイン」(叡電)に。駅舎内には待合スペースや、すべての個室を温水洗浄便座の洋式にしたトイレを設けた。

ホームや階段は幅を拡張して混雑時の安全性を向上。1階から改札階へ高低差約7mのエレベーターを新設してバリアフリー化した。駅前には京都バスの停留所を設け、スムーズに乗り継ぎできるようにするという。

新駅舎の完成に伴い、叡電は3月19日の10時30分から同駅で新駅舎の披露式を開催。12時からは記念入場券(1セット320円)も発売する予定だ。

貴船口駅は叡電鞍馬線の二ノ瀬~鞍馬間にある駅。「京の奥座敷」として知られる貴船への玄関口となっており、近年は国内外を問わず貴船神社や貴船料理旅館街へのアクセスで叡電を利用する人が増えているという。

京都府の統計資料によると、貴船口駅の乗車人員は2007年度が18万9000人だったのに対し、2017年度は38万人で2倍以上に膨らんでいる。

リニューアル前の貴船口駅。【撮影:草町義和】